創業当時のタカミヤ(紫川常盤橋袂)

~ 地域とともに歩む ~

 当社は、昭和24年に北九州市紫川の袂、長崎街道の起点である常盤橋で産声を上げました。それから既に70年以上が経過いたしましたが、当社をご愛顧いただいたお客様はもちろん、地域の皆様方にもお支えいただき、現在に至ります。

そのような中、創業者の「地域への恩返し」という精神は現在でも脈々と受け継がれております。今後も、社業の発展だけではなく、地域と共に歩む企業として、社会的責任を全うして参ります。

■紫川アユ放流祭

昭和61年4月18日 第一回鮎の放流祭

 創業者である高宮義諦は、高度成長時代の中、創業の常盤橋下を流れる紫川の汚染が年々進んでいる事に心を痛めていました。そこで、明治以前には鵜飼も行われていたという紫川を、政令指定として唯一アユが遡上する川にしようと、紫川への稚鮎放流や河川の清掃活動などを始めました。

 創業者急逝後、その意志を引き継いだ現会長の髙宮俊諦は、財団法人タカミヤ・マリバー環境保護財団を立ち上げ、北九州の環境保全活動に更に力を注ぎました。

 現在でも、行政や地域の環境保全団体と協力をしあいながら、春は「紫川アユ放流祭」、秋には「紫川ボランティア大清掃」を実施しています。特に、春の放流祭は北九州市のシンボルとして、多くの市民に親しまれるようになっています。
 今後も、北九州の豊かな自然環境を後世に伝えるために、積極的に活動を行ってまいります。

■水環境美化保全活動

 毎年9月、地元の小学校やPTA、法人会等と協力をしながら、河川清掃活動を実施しています。当日は小学校全学年が清掃活動に参加をするとともに、北九州市環境ミュージアムによる出張講座を実施し、環境や生き物について学んでもらいます。子ども達には、地域の大人と一緒になって清掃活動を行ってもらい、川を愛する心や生き物を大切にする心など、愛郷心を育んでもらえればと思います。

■ポイント清掃活動

 ポイント各店においては、定期的に近隣の清掃活動を行なっていますが、毎年、5月30日の『ゴミゼロの日』は、全店一斉の清掃活動を行なっています。一店舗単位の活動としては、小さな取組みですが、全国68店舗が一体となって継続することで地域に少しでも貢献出来ればと思っております。近年では、近隣住民の皆さまや釣人も一緒になって清掃を行なって頂けるようになりました。当社は、釣りというレジャーで商いをさせて頂いており、少なからず自然に負荷を与えている分、今後も清掃活動や稚魚の放流等を継続し、水辺を始めとする自然環境の保全に寄与して参ります。

■釣りを通した野外体験活動の推進

 近年、子どもたちの野外体験が大きく減少しております。文科省の調査では、野外体験が豊富な子どもほど自己肯定感が高く、道徳観や倫理観も備えているという結果も出ております。そこで、当社の生業である「釣り」を通して、(公財)日本釣振興会と協力をしながら青少年の釣り体験教室を実施しております。又、高齢者や障害を持たれた方々への釣り体験サポートも行っております。

 釣りを通して自然や生き物と触れ合い、心豊かで逞しい人材に成長してもらいたいと切に願うとともに、このような活動を通じて、青少年の健やかな成長に少しでも寄与できればと考えております。

■その他

 当社を支えていただいた地域への恩返しの一環として、ボーイスカウトや赤十字へ協力を行っております。また、小学校や高校・大学への講師派遣やまつり起業祭等への協力、黒崎バイパスの早期完成の要望など、北九州全体の発展にも力を注いでいます。

●日本赤十字社名誉副総裁の常陸宮紀殿下より「日赤金色有功賞」受賞/ボーイスカウト北九州地区協議会への協力

●黒崎バイパスの早期完成に向けて要望書提出

●地域の大学・高校、小学校への講師派遣による学びの場の提供

●まつり起業祭、東田まつりへの協力